Heart Beat Count

両手いっぱいの好きを、たまに言葉にしたくなる

関ジャニ∞のBE DEBUTに立ち会った話

※この記事はKANJANI'S EIGHTERTAINMENT GR8EST札幌公演のネタバレを含みます。

 

 

 

 

私はポルノとエイト(とその他いろいろ)の兼オタなので、すばるくんの脱退会見を見たときに一番に思い起こしたのは「ポルノグラフィティからTamaが抜ける」と、そうサイト上で発表のあった、あの日だった。

関ジャニ∞がずっと7人でいる選択を捨てることへの衝撃の次にやってきたのは、

ああ、私はまた大切なひとを音楽に攫われるんだなって、そんな気持ちだったのを覚えている。

 

あの頃は楽天とか個人サイトとかで自分の思いを書き残す機会が多くて、それはもうつらつらと、決してポジティブではない気持ちを吐露していたものだけれど、

なんだかそういうツールが懐かしくなったので、確かに動いたこの心を、あの頃みたいに残してみようかな~という気持ちだけでキーボードを叩いている。

自分のパソコンで文章打つことがとんと減ったので、Zのキーの反応は鈍いし、テンキーはいくつか剥がれてるしっていう。Twitter便利だもんな。

 

 

 

さて、ネタバレを含みますとはいえ、レポができるほどの記憶もないし、会見から今日までの自分の心の変化を綴るつもりもない。

文章を書きたいなと思ったのは1曲目がアレだったから。

 

そう、渋谷すばる最後の参加シングル。

ポルノグラフィティ新藤晴一作詞、応答セヨ

 

前述のとおり、ポルノはデビューから5年経とうというときにベーシストの脱退を経験していて、

ファンは彼が雑誌の連載(エッセイ)で、自身にも言い聞かせるように語った「嘘でも前に」という言葉を呪文のように唱えながら日々を過ごしていた。

 

100%の自信をとり戻すまで「嘘でも前に」だよ。

「嘘でも前に」行けるうちは前に行く。

「嘘でも前に」行けなくなったそのとき考えよう。

そうしてるうちに「明後日か明々後日か一週間後くらい先は、いい日さ」って思えるかもしれない。

 

Tamaと新藤は幼稚園から一緒にいて、「曲から詞が降りてくる」なんて言って、Tamaの音楽をめちゃくちゃ好きで、信頼していて、

そんな別れを経験した彼が、同じように、共にステージに立つ仲間を見送って・あるいは失って新たなスタートを切る関ジャニ∞の、いちばんはじめの言葉を紡いで、後押ししたという事実。

別にそのために書いた曲でも歌詞でもないんだけど、なんだかたまらなかった。

 

 

ところで、私が応答セヨの中でいちばん心がぎゅっとなるのが「約束という名の嘘になる前に」という一文なのだけど、

「約束」「嘘」っていう言い回し、彼が折に触れ使う言葉で。

 

夜ごと、君に話してた未来についての言葉は、

いくつかは本当になって、いくつかはウソになってしまった。(ダイアリー00/08/26)

 

夜ごと君に話していた約束は今も果たせず

痛みに姿を変えて尚 AGAIN AGAIN(AGAIN)

 

きっとあんな風に、嘘でも前に、なんて言う人が

「嘘」を罰すべきもの、完全な悪…と考えているとは思えなくて、どちらかというと、甘やかな存在に思える。過去の自分に背くことへの許しのような。

 

ライブ中にも亮ちゃんかな?が言ってた、「立ち止まるわけにはいかないんで」というような言葉の反対側にはきっとこういう許しがあるんだと思う。

ああ彼らも、走り抜けるしかなかったんだな、立ち止まるのが怖かったんだな、と。

約束は彼ら自身のものでもあるし、私たちとのものでもあるし、これまで出会ってきた人たちとのものでもあるし、きっとたくさんの糸が絡んで結ばれたものだったと思うんだけど、

 

嘘にしないでくれてありがとう。

まだ見ぬ世界に一緒に飛び立つ、この日をくれてありがとう。

このツアーが終わってもたまには歌ってくれよな。

 

 

 

あとはもう私は安田担なんでもう、4月以降グラグラぶらぶらしていた情緒が、あの動画以降ブラジルまで旅立った状態でこのライブを迎えたわけだけど、

いつものように踊れない、動けない彼の姿がもどかしくないといえばそれは違うわけで、

それでも地に足をつけて、ゆっくりと進んでいく彼を見たら、ああ生きてるんだな~って思って、それを感じさせるためにこうして延期もせずステージに立つことを選んだんだなあってストンと落ちた。

 

周りにいる人間は、病を患って良かったなんて思えないし、

いつだって健やかにいてくれることがいちばんのファンサなんだからな!!!!!!!って常々思っているんだけど、

経験したことはなかったことにはならないし、完治した病気だって「無かった」ことにはならないんだから、

やすくんがそれを良い方向に持っていこうとするなら、うんうんって頷いて、彼が見る明日のひとかけらでもおすそ分けしてもらえればうれしいなって思う。

ゆったり歩くやすくんは、あなたの大好きな亀みたいだった。

 

わたし鏡でほろっとつぶやいた、「早よ逢いたかったぁ」ってあの声、たぶんずっと忘れられないなぁ。

 

 

 

ライブを通しての話をすると、

ライブ中、すばるくんの姿を、影を、ステージ上に探すことはなかった。

歌割も、「ここは誰が歌うんだろう…」ってところは身構えたけど、そうじゃないところは皆のこと頼もしいなって思って聴いてた。

(辛くない、っていうのとは違うベクトル。彼らの未来に不安はないけど未練はあるよ)

 

すばるくんの抜けた穴(もっと言うと内くんの抜けた穴もそうだけど)は、綺麗に塞がることもないし、メンバーがそこを完璧に埋めるために躍起になることもないんだと思う。だってそこにいた証をなくすわけない。

 

今はこうして全部ドームに置いてきたな~スッキリしたな~なんて思ってるけど、

きっとこれから何度も何度も、埋まることのないその穴を思い返してグラグラして、それでも前を向いてを繰り返すんだろう。

 

この気持ちを正確に表す言葉を私は持ってはいないけれど、そんなときはいつだって新藤の言葉を借りてしまう。

 

だって知っている言葉はほんのちょっとで

感じれることは それよりも多くて

無理やり 窮屈な服 着せてるみたい(パレット)

 

 

 

個人的なMVPは錦戸亮ちゃんなんですけど~~~~~~~細かい話はTwitterでしよう…でも亮ちゃんの覚悟、ほんとにすごかった。

 

 

関ジャニ∞は未来が似合う。

それは彼らの纏う空気のおかげでもあるし、彼らに託された曲のおかげでもある。

関ジャニ∞は明日が似合う。

黙っていてもきっと明日はくる。平坦じゃない日々でも、泥臭く生きる活力をくれる。

関ジャニ∞は過去だって似合う。

彼らの足跡は、強い。

 

 

 

わたしの今ツアーはこれでおしまいだけど、

新曲も出るし(聴きながら超WANIMAじゃん!!ってなってた)

スターライダーたちの向かう先が楽しみで仕方ない。

 

わたしは生きるために肉を食べてヒンナヒンナするぞ!!!!!!!